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[ 影出し棒 ]

LED化の改造をしていると、思わぬ改造依頼がくるものです。
これは「影出し棒」といって、影絵劇団が使っているものです。
影絵のストーリーが終わると、子供たちを入れての「影絵教室」になります。
子供たちをスクリーンの裏に立たせて、その後ろからこの影出し棒を使ってスクリーンに子供たちのシルエットを出すのですが、棒を下にすると影が縦に伸び、横にすると太って見える影に変化します。
観客の子供たちには、大受けです。
私も、明り屋人生40年になりますが、こんな照明器具を使ったことがありません。
改造としては、500wのG球を100wLEDに変えるだけですから、簡単なのですが、なにしろ、使ったことがない器具ですから、使い勝手がまるで分かりません。
棒の長さはどのくらいが良いのか。
太さはどうか。
技術以前の段階で悩んでしまいます。
一班目に作ったものは、頭が重いと言われたので、二班目は、ファンを
使って軽量化しました。
矢印をクリックすると写真がスクロールします。
写真をクリックすると拡大します。
 

[ 幻灯機 ]

これも同じ影絵劇団さんからの依頼です。
今まで、多くの影絵劇団はスライドプロジェクターを2台使って写真のスライドを、ディゾルブして使っていました。
そのスライドプロジェクターは、とっくに製造中止になっており、去年、ついにサポートもなくなりました。
そこで、ビデオプロジェクターに切り替える訳ですが、そこで困ったことが起きたそうです。
同時に使っている、マシンスポットや幻灯が、赤茶けて、暗くて使えないというのです。
ビデオプロジェクターの色温度は7000ケルビン。
ハロゲン電球が3500ケルビンぐらいですから、合うはずがありません。
マシンスポットやベビースポットは、純然たる舞台照明器具ですから、勝手知ったる方法で200w化、100w化できたのですが、難航したのが幻灯機です。
これは、蝶や蜂など登場人物のスライドを入れて、物語に合わせてて、手に持って動かすものです。
自分が設計したものでも、作ったものでもないものを改造するのは、えらくエネルギーがいるものです。
現物合わせする他無く、構想三日、作業半日といった変な作業工程になってしまいます。
いやー
大変ですね。
楽しいですね。

[ 作業灯 ]

これは知り合いの照明会社からの依頼です。
引越しをして、大きい倉庫になったのは良かったのですが、元配送所というところで、40w蛍光灯が200本ぐらい付いています。
トータルで8kw。
電気代が大変です。
LEDの作業灯にして、各ブロックごとにスイッチで点け消しをしたいとの相談でした。
LEDの小電力化の効果でしょうか。
写真にあるのは、当社に転がっていたバンチライトに100wのLEDを取り付けたものです。
ここで問題になるのは、耐久性です。
なにしろ、舞台効果のためのスポットは作ったことはあるのですが、点けっぱなしにする照明器具は作ったことはありません。
ファンの音が少しうるさいのですが、一年以上故障の報告は無く、大丈夫なのでしょう。
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